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【累計800棟以上を見てきた視点】プロが解説する、10年後・20年後の「住まいの維持管理費」を見据えたチェックポイント

住宅選び

【累計800棟以上を見てきた視点】プロが解説する、10年後・20年後の「住まいの維持管理費」を見据えたチェックポイント

私は2006年から約12年間、現場監督として累計800棟以上の木造住宅の現場を直接管理してきました。その後も店舗統括や品質管理マニュアルの策定、そして現在携わっている買取再販事業に至るまで、一貫して「住まいの施工と品質」に向き合い続けています。

それだけの数の家と、そこに暮らすご家族の経過を見続けてきた中で、私がたどり着いた一つの視点があります。

それは、「家は、買った後の維持費(メンテナンスコスト)の捉え方や計画によって、将来の生涯支出に差が生じる場合がある」ということです。

おひとり様での資産形成として家を買う方、お子様の教育費がかかるファミリー層、老後の生活を見据えて住み替えるシニア世代など、どなたにとっても「購入後に想定外の費用がかかりにくい住まい」を選びたいところです。

昨今の住宅市場では都市部を中心に住宅価格の上昇傾向が見られます(※1-①②)。そうした市場環境のなか、東京近郊では、予算や条件によっては、より広い戸建て住宅を検討できる場合があります。また、エリアによっては、都心へのアクセスを確保しながら、ゆとりある住環境を検討できます。 今回は、800棟以上の現場を踏んできたプロの目線から、「10年後・20年後に修繕費やメンテナンス費用で戸惑わないためのポイント」を客観的にお伝えします。

1. 水回り設備(キッチン・バス・トイレ・洗面)の「部材の経年変化」

住宅の維持管理といえば外壁や屋根をイメージされる方が多いですが、日常的に使用する「水回り設備」も定期的な点検が大切な箇所です。

  • 「本体」の交換だけでなく「消耗部品」の確認が大切

使用状況により10年〜15年ほど経過すると、水栓内部のパッキン、シャワーホース、配管接合部などの部品が摩耗や劣化を示すことがあります。

  • 日常では見えにくい場所の水漏れリスク

ポタポタと水滴が垂れる症状であれば気付きやすいですが、洗面台の下やシステムキッチンの奥側など、視界に入りにくい位置で徐々に水分が影響を与えるケースがあります。長期間気付かない場合、周辺の床材の傷みや補修費用につながる可能性があるため、定期的な確認が推奨されます。

2. 外壁コーキング(シーリング)の目地と「取り合い部分」

一戸建ての外壁(サイディング)の継ぎ目を埋めるコーキングは、紫外線の影響等により経年変化でひび割れなどが生じることがあります。

一般的に外壁材の内側には「透湿防水シート(二次防水)」が施工されているため、表面の目地が一部損傷したからといって即座に室内へ浸水するわけではありません。

しかし、住まいの耐久性を考えるうえで、特に施工状態や状態確認が重要とされる部位があります。

  • バルコニー笠木(かさぎ)と壁の接合部

ベランダの手すり壁上部の金属板(笠木)と外壁が接する部分は、雨水を受けやすく構造上も複雑になりやすいため、防水処理の状態確認が重要視されるポイントです。

  • 窓枠(サッシ)周辺の接合部

窓の四隅は雨水が集まりやすい構造のため、隙間の処理や防水状態の確認が欠かせません。

外観の印象だけでなく、こうした接合部や納まり部分の状態を把握することが、長期的なメンテナンス計画において大切な要素となります。

3. 「購入価格」と「将来の維持管理計画」

住宅の検討時には販売価格(イニシャルコスト)が注目されがちですが、将来必要となる修繕費や維持管理費用(ライフサイクルコスト)も含めて総合的に検討することが大切です。

戸建てでは管理費・修繕積立金の定期徴収はありませんが、将来の修繕費等は所有者自身で備える必要があります。 リノベーション済み物件をご検討の際は、表面的な綺麗さだけでなく、配管周りや接合部の防水処理、実施済みの工事内容やメンテナンス履歴もあわせてご確認ください(※2)。

4. 当社における取り組みと安心への配慮

当社が手掛ける買取再販物件では、現場経験を持つスタッフが中心となり、物件ごとに施工状態の確認を行っています。

  • 接合部・防水箇所のチェック

バルコニー笠木周辺やサッシまわりなど、雨水の影響を受けやすい部位の施工状態を確認し、必要に応じた補修工事等を実施してお引き渡ししています。

  • アフターサポート体制の整備

物件ごとに定められた条件のもと、見えにくい配管部分に対応する保証や、構造・雨漏りに関する最長10年の保証(※適用条件あり)をご用意し、入居後の維持管理をサポートする体制を整えています(※3)。

まとめ:根拠ある施工と透明性のある住まいづくりを目指して

住まいは購入して終わりではなく、何十年という長い年月をともに過ごすものです。

リノベーションにより、快適性や使い勝手の向上を図り、心地よい住まいづくりを目指しています。

「実施済みの工事内容」「防水チェックの範囲」「将来想定される維持費用」など、ご不明な点がございましたらお気軽にご相談ください。根拠に基づいた適切な情報をもとに、住まい選びをサポートいたします。

※1-①出典:LIFULL HOME’Sマーケットレポート 2026年8月

-②出典:国土交通省「不動産価格指数」(住宅総合・マンション・戸建住宅の価格動向)https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/totikensangyo_tk5_000085.html

※2, 3 物件のコンディションに応じて必要な補修・改修内容や保証範囲が異なります。

記事監修

ISさん

ISさん

二級建築士/一級建築施工管理技士 /既存住宅状況調査技術者/一般建築物石綿含有建材調査者

現場で培った20年の経験を、 あなたの安心に。
800棟の家づくりを最前線で管理し、 その経験を活かして安全と品質の 仕組みも作ってきました。 今もリノベーションの仕様選定に、 その「現場のリアルな経験」を すべて注いでいます。 現場を知り尽くした私だからこそ、 目に見えない土台から、あなたの 暮らしをまっすぐに支えます。
大切な住まいのこと、お任せください。

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