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大切なお金のこと

KV

マイホーム購入に必要な費用や賃貸との比較、
また、購入する際の資金計画についてなど、大切なお金について解説いたします。

1. 購入費用と維持費用

賃貸住宅でも家賃の他に、入居時の敷金礼金・ 鍵交換費用や、
その後住み続けるのに管理費・火災保険料・更新料等が必要になってくると思います。
マイホームも同様に、購入(建築)時の取得費用とその後の維持費用がかかります。
分譲物件を例にとって説明してみたいと思います。

購入時の費用

マイホームを取得する際には、物格価格の他に諸費用が必要となります。 諸費用とは、以下のような税金や登記、住宅ローンを借りる上で必要となってくる費用等の総称で、一般的に物件価格の5~10%程度と言われています。(物件の価格やどんな住宅ローンを選ぶかによって変動します。)
この諸費用は、住宅ローンに含めることができません。原則、現金(自己資金)で準備しておく必要があります。

※一部条件等により含めることができる場合もありますが、諸費用は自己資金と考えておいた方が無難です。

購入時の費用 イメージ

物件価格

手付金契約時(申込時)

残金引渡時

※中間金の有無など支払条件は会社により異なります。

諸費用

印紙税契約時

住宅ローン関連費用(手数料、保証料等)

火災保険料

住宅ローン実行前後

固定資産税・都市計画税(日割精算)

仲介手数料

不動産取得税引渡後

引渡時

維持費用

マイホームを取得以降、住み続けるために必要な費用です。おもな維持費用は以下のとおりです。

維持費用 イメージ

固定資産税・都市計画税毎年

火災保険料住宅ローン完済までは必須加入

メンテナンス・修繕費用定期的または発生時

この他、物件やエリアにより発生してくる費用もあります。例えば、自治会費や浄化槽保守点検費用等がこれにあたります。
定期的に発生するメンテナンス費用としては、防蟻工事(シロアリ予防)や外壁塗装等があり、住宅の販売元が定期的に点検を行ってくれるケースが多いです。傷みや故障・劣化具合により発生する修繕については、日頃大切にお住まいいただくことで修繕費用に差が出てきます。長くお住まいいただくため、是非こまめにお手入れされることをオススメします。

2. 比べてみました

比べてみました イメージ

賃貸と持ち家どっちがいいのか問題が論じられて久しいですが、結局のところこの問題は決着しないのではないかと思います。なぜなら人によって価値観が異なり、何を幸せと感じるかが違うからです。

例えば、身近な例で言えばこんなイメージでしょうか。どちらかが正解ということではなく、どちらも正解です。

比べてみました イメージ

住宅の場合、人生の中でも大きな買い物・大きな決断になるので食事や日用品と並べて考えることはできませんが、万人に共通の正解はないということはイメージできたかと思います。

比べてみました イメージ

逆を言えば、「あなたにとっての」ベターな選択肢はあるとも言えます。全く同じ条件とはいきませんが、異なる視点から賃貸と持ち家を比較してみましたのでご参考になさってください。

毎月の支払い額が同じ住宅に住む場合

賃貸

持ち家(分譲住宅)

住宅条件

立地 木更津駅バス11分

間取り 2LDK

面積 58.07㎡

築年数 築14年

構造 軽量鉄骨

家賃 72,000円

※管理費4,000円

立地 木更津駅バス21分

間取り 4LDK

面積 104.75㎡

築年数 新築

構造 木造

物件価格 24,900,000円

※借入2,390万円

初期費用

敷金 -

礼金 72,000円

鍵交換 9,900円

クリーニング 63,800円

仲介手数料 79,200円

合計 224,900円

手付金 1,000,000円

諸費用8% 1,992,000円

合計 2,992,000円

月払

家賃/月 72,000円

管理費/月 4,000円

保証会社 3,248円

※3.4%+800円/月

合計 79,248円

ローン返済 73,412円

※借入2,390万、35年、1.52%

合計 73,412円

更新料/2年 20,000円

火災保険/年 10,000円

修繕費 7,480,000円

※45~50年平均額

火災保険/5年 30,840円

固都税/年 100,000円

生涯コスト(45年)

賃貸

持ち家(分譲住宅)

初期費用 224,900円

家賃

 1~10年目 8,640,000円

 11~20年目 7,560,000円

 21~30年目 6,480,000円

 31~45年目 8,100,000円

管理費 2,160,000円

保証会社※3.4%+800円

 1~10年目 389,760円

 11~20年目 353,040円

 21~30年目 316,320円

 31~45年目 419,400円

更新料 900,000円

火災保険 450,000円

初期費用 2,992,000円

ローン返済 30,833,009円

修繕費 7,480,000円

火災保険 277,560円

固都税 4,500,000円

合計

35,993,420円

46,082,569円

※生涯コストは、35歳が80歳まで暮らすことを想定しています。

比較結果

実際に市場に出ていた物件を例にとって概算比較しています。
シンプルに毎月の支払額を同じくらいにした場合、賃貸の方が生涯コストは安く済みます。
ただし住宅条件は異なります。家族でお住まいの場合は手狭かもしれません。

同等の住宅に住む場合

賃貸

持ち家(分譲住宅)

住宅条件

立地 木更津駅車13分

間取り 4LDK

面積 85.29㎡

築年数 新築

構造 木造

家賃 132,000円

※(管理費込)

立地 木更津駅バス21分

間取り 4LDK

面積 104.75㎡

築年数 新築

構造 木造

物件価格 24,900,000円

※借入2,390万円

初期費用

敷金 132,000円

礼金 132,000円

仲介手数料 120,000円

保証会社初回50% 66,000円

合計 450,000円

手付金 1,000,000円

諸費用8% 1,992,000円

合計 2,992,000円

月払

家賃/月 132,000円

保証会社 1,620円

※3.4%+800円/月

合計 133,620円

ローン返済 73,412円

※借入2,390万、35年、1.52%

合計 73,412円

更新料/2年 33,000円

火災保険/年 10,000円

修繕費 7,480,000円

※45~50年平均額

火災保険/5年 30,840円

固都税/年 100,000円

生涯コスト(45年)

賃貸

持ち家(分譲住宅)

初期費用 450,000円

家賃

 1~10年目 15,840,000円

 11~20年目 12,672,000円

 21~30年目 11,088,000円

 31~45年目 14,256,000円

保証会社※1%+330円

 1~10年目 194,400円

 11~20年目 162,720円

 21~30年目 146,880円

 31~45年目 196,560円

更新料

 1~10年目 165,000円

 11~20年目 132,000円

 21~30年目 115,500円

 31~45年目 138,600円

火災保険 450,000円

初期費用 2,992,000円

ローン返済 30,833,009円

修繕費 7,480,000円

火災保険 277,560円

固都税 4,500,000円

合計

56,007,660円

46,082,569円

※生涯コストは、35歳が80歳まで暮らすことを想定しています。

比較結果

ご家族で住むことを想定し、同等の一戸建て住宅で比較してみました。
少し意外かもしれませんが、一戸建住宅に住むのであれば、月々の支払いは購入してしまったほうが安く済みそうです。生涯コストを見ても大きく差が出ています。
また一戸建ての賃貸物件はアパートやマンションと比べて数が少ないので、皆さんのご要望に合ったちょうど良い物件を見つけるのは少し大変かもしれません。

メリット・デメリット

ここまでコスト面での比較をしてきましたが、安いか高いかだけで判断する訳ではないと思います。
最後にそれぞれの特性についてメリット・デメリットで比較してみたいと思います。

賃貸

持ち家(分譲住宅)

メリット

  • ライフスタイルに合わせて住み替えできる
  • 設備の故障交換時負担なし
  • 固都税の負担なし
  • 年収ダウンしても安い物件に移動できる
  • 近隣トラブルがあっても移動できる
  • 自己資産になる
  • 建て替え、リフォームできる
  • ローン完済後は支払い負担が減る
  • (団信加入時)契約者に万が一のことがあった場合にローンが弁済される
  • 税制優遇制度あり

デメリット

  • 間取り、設備が決められない
  • 自己資産にならない
  • 一生家賃支払い
  • 高齢になると新規契約・更新が難しい
  • 住む場所が固定される
  • 住宅のメンテナンスは自身で対応が必要
  • 年収ダウンしても住居費下げられない
  • 固都税の負担あり

3. 資金計画を練る

資金計画とは、①どのようにお金を準備して、②いつどれくらい支払い、
③借入した場合はどうやってローンを返済していくのか、を指します。
教育費や老後の生活費など、ライフプランを重ねて長期的な視野で計画できると良いでしょう。

①どのようにお金を準備するか?

住宅ローン

物件価格の最大100%まで借り入れすることができますが、ローン商品によっては90%超の場合、審査が厳しくなります。

自己資金(現金)

住宅ローン以外はすべて自己資金で準備する必要があります。 引っ越しや家具・家電の買い換え費用についても事前に考慮しておきましょう。

親からの資金援助

親からの資金援助が臨める場合、自己資金として合算することができます。条件により軽減制度を利用することで節税できるケースもありますので、お近くの税務署等に相談してみましょう。

補足情報

住宅メーカーや不動産会社によっては、金融機関と提携した優遇金利商品があります。
アイディホームの提携先については営業担当へお問い合わせください。

フラット35も住宅ローンの一つです。
住宅金融支援機構が全国の金融機関と提携して(窓口にして)提供する全期間固定金利型の住宅ローンになります。
借入するには、耐久性など一定の技術基準を満たしている住宅でなければなりません。
アイディホームの住宅はこの技術基準をクリアしていますので、フラット35のご利用が可能です。

②いつどれくらい支払うか?

住宅購入・建築の契約の際に、支払条件(時期・金額)を指定されます。例えばこのようなイメージです。

<分譲住宅3,000万円、
融資額2,900万の時>

申込金

契約前まで  100万円

残代金

引渡時 2,900万円

この場合、2,900万の住宅ローンを組み、引渡時に不動産会社へ振込みできるよう銀行とスケジュールを調整します。
支払条件は住宅の種別や会社によって異なります。
例えば注文住宅の場合は、上記の例に加えて中間金が設定されることが多いです。お客様が建築主となるので、工事の進捗に応じて材料費等を出来高払いしなければならないからです。

<注文住宅1,800万円、
融資額1,620万の時
(土地所有の場合)>

申込金

契約前まで  180万円

中間金

引渡時  540万円

残代金

引渡時 1,080万円

住宅ローンによっては、融資の実行(金融機関からお客様への融資振り込み)を複数回に分けること(分割実行)ができないので、中間金の支払い時に、融資実行までのつなぎの融資を借入する場合もあります。(つなぎ融資は引き渡しの際の融資実行で返済します。)
このように、いつどれくらい支払うか、その道筋を立てることが必要です。

③どうやってローンを返済していくのか?(借入した場合)

③どうやってローンを返済していくのか?(借入した場合) イメージ

マイホーム取得の際、多くの方が住宅ローンを利用されると思います。
融資を実行すると、月々の返済がスタートします。
お子さんの成長と共に教育費も増えますし、突然の出費もあるかもしれません。
先々の返済にも困ることがないよう、ライフプランと重ねてシミュレーションしておくと安心です。ローンを短期間にしたい気持ちは分かりますが、 あまり欲張らず、余裕があれば繰り上げ返済を利用すると良いでしょう。

4. お得な制度や補助金を活用しよう

住宅を取得する際、おトクになる制度や補助金を利用できる場合があります。
利用できる条件は様々で、国や自治体が推し進める政策に基づく内容になることが多いです。
例えば、環境に優しいエコ住宅や、子育て支援、地方への移住支援等です。
こうした支援策を受けるには自身で申請・手続きを行わなければいけないものも多いので、
ホームページ等で最新情報をチェックしましょう。

住宅ローン減税

住宅ローン残高の0.7%を一定期間、所得税額と住民税額の一部から税額控除することができます。

控除率 一律0.7% <入居年>

2022(R4)年

2023(R5)年

2024(R6)年

2025(R7)年













長期優良住宅・
低炭素住宅

5,000万円

4,500万円

ZEH水準
省エネ住宅

4,500万円

3,500万円

省エネ基準適合住宅

4,000万円

3,000万円

その他住宅

3,000万円

0円(2023年までに新築の建築確認:2,000万円)




長期優良住宅・
低炭素住宅
ZEH水準省エネ住宅
省エネ基準適合住宅

3,000万円

その他の住宅

2,000万円

控除期間

新築住宅・
買取再販

13年(「その他の住宅」は、2024年以降の入居の場合、10年)

既存住宅

10年

所得要件

2,000万円

床面積要件

50㎡(新築の場合、2023年までに建築確認:40㎡(所得要件:1,000万円))

贈与税非課税枠

親や祖父母等から資金援助を受けて住宅取得した場合、一定金額までの贈与が非課税

良質な住宅

一般住宅

贈与非課税

1,000万円

500万円

※良質な住宅とは、一定の耐震性能・省エネ性能・バリアフリー性能のいずれかを有する住宅

各種住宅支援事業

こどもエコすまい支援事業

エネルギー価格などの物価高騰の影響を受けやすい子育て世帯・若者夫婦世帯による高い省エネ性能を有する新築住宅の取得や、住宅の省エネ改修等に対して支援することにより、子育て世帯・若者夫婦世帯等による省エネ投資の下支えを行い、2050年カーボンニュートラルの実現を図る事業です。

※各種条件および申請期限等は公式の事務局HPをご覧ください。

補助対象

高い省エネ性能を有する住宅の新築、一定のリフォームが対象(事業者が申請)

※経済対策閣議決定日(令和5年11月2日)以降に、新築は基礎工事より後の工程の工事に、リフォームはリフォーム工事に着手したものに限る。

対象住宅

補助額

子育て世帯・若者夫婦世帯による
住宅の新築

① 長期優良住宅

② ZEH住宅

(強化外皮基準かつ再エネを除く一次エネルギー消費量▲20%に適合するもの)

※ 対象となる住宅の延べ面積は、50㎡以上240㎡以下とする。

※ 土砂災害特別警戒区域又は災害危険区域(急傾斜地崩壊危険区域又は地すべり防止区域と重複する区域に限る) に立地している住宅は原則除外とする。

※ 「立地適正化計画区域内の居住誘導区域外」かつ「災害レッドゾーン(災害危険区域、地すべり防止区域、土砂災害特別警戒区域、急傾斜地崩壊危険区域又は浸水被害防止区域)内」で建設されたもののうち、3戸以上の開発又は1戸若しくは 2戸で規模1000㎡超の開発によるもので、都市再生特別措置法に基づき立地を適正なものとするために行われた市町村長の勧告に従わなかった旨の公表に係る住宅は原則除外とする。

① 100万円/戸

② 80万円/戸

ただし、以下の(ⅰ)かつ(ⅱ)に該当する区域に立地している住宅は原則半額

(ⅰ)市街化調整区域

(ⅱ)土砂災害警戒区域又は浸水想定区域(洪水浸水想定区域又は高潮浸水想定区域における浸水想定高さ3m以上の区域に限る)

対象住宅

補助額

住宅のリフォーム

① 住宅の省エネ改修

② 住宅の子育て対応改修、バリアフリー改修、空気清浄機能・換気機能付きエアコン設置工事等(①の工事を行った場合に限る。)

※ 「断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業」(環境省)、「高効率給湯器の導入を促進する家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金」(経済産業省)及び「既存賃貸集合住宅の省エネ化支援事業」(経済産業省)により住宅の省エネ改修を行う場合は、①の工事を行ったものとして②の工事のみでも補助対象とする。

リフォーム工事内容に応じて定める額

子育て世帯
若者夫婦世帯

上限30万円/戸

その他の世帯

上限20万円/戸

※ 子育て世帯・若者夫婦世帯が既存住宅購入を伴う場合は、上限60万円/戸

※ 長期優良リフォームを行う場合は、
・子育て世帯・若者夫婦世帯:上限45万円/戸
・その他の世帯:上限30万円/戸

最終更新:2024年1月